Montrealの風景　DAY5

Montrealの風景

	DAY 5
Sep. 17, 2004

「Montreal　からTorontoへ～VIAの車窓から」
5日目。
楽しかったMontrealを後にして、鉄道（VIA)　でTorontoへ。
所要時間はおよそ４時間。
もちろん飛行機の方が早いのですが、幸い時間もあることだし
列車の旅もいいかなと思って・・・。
せっかく乗るんだからと、奮発してファーストクラスを予約しました。
（日本でもJRのグリーン車など乗ったことはありませんが。）

セントラル駅に着いて、まず予約の確認。
それから別の窓口で荷物を預けることに。
係らしい人が出てきて、「乗車する列車には（貨物車両がないから）
預け入れは出来ないので、乗車する車両に乗せておくから」
とのこと。と言われたものの預り証のようなものもなく、かなり不安。
そして「チップもここでちょうだいね」と言われて、ますます不安に。
もし本物の係の人じゃなかったらどうするんだ～。
これはもう信じるしかありません。

それからVIAのラウンジへ。ここはファーストクラスの人が利用できます。
中はフリードリンク。
そんなことにも喜んでしまう私は、明らかに場馴れしていません。
しばらく待っていると、乗車開始のアナウンス。
先に乗車できるのもメリットです。

VIAの車内へ。
11：50発のCORRIDOR61号に乗り込みました。
果たして荷物は・・・ちゃんとありました。よかった！

席はかなりゆったりしています。
席に着くとまず食事のオーダーを聞かれました。
機内食のように食事が付いているのです。

しっかり白ワインも飲んでいい気分♪
昼間のお酒はおいしいな～。
前菜にサーモンとアスパラ、パン（ちゃんと温かい）、メインはチキン。
ココナッツケーキのデザートも付いています。

この路線はビジネス客が多いようで、列車のスピードも速く
カナディアン・ロッキーの路線のように
車窓を楽しむといった感じではありませんが、なかなか快適です。

乗務員の黒人のお兄さんとセリーヌ・ディオンのようなお姉さんは、
二人ともフランス語・英語を器用に使い分けて、とても陽気。
食後の飲み物も、お兄さんがコーヒー、お姉さんが紅茶を
それぞれサーブしていたのですが
「こっちのコーヒーの方がおいしいよ！」などと、ふざけて競争に。
お客さんのノリも良くて楽しい車内でした。

写真は途中のキングストン駅。（Bryan Adamsの出身地！）

「Seraphinはいい映画」
お隣の席は40代くらいの女性。
話しかけるタイミングが難しいなあと思っていましたが、テーブルを出す時に手を貸してくれました。
それをきっかけに、少しお話をすることができました。

その女性はフランス系で、携帯ではフランス語でお話していましたが、もちろん私には英語で話してくれました。
バイリンガルの人が多いことに改めて驚きました。うらやましい限りです。

－Montrealにお住まいですか？
「郊外のSherbrookeよ。」

－私はMontrealに５日間滞在して、これからTorontoに向かいます。Torontoに行かれるのですか？
「明日、Torontoで（何かの）資格試験があるので、受験のために行くの。ところで、Montrealへは家族を訪ねて来たの？」
（私が一人だったので、観光には見えなかったのかも）

－いえ、家族も友人もいませんが、一人で観光で来ました。
「（驚いた様子で）Montrealは初めて？」

－２年前に来て、今回が２回目です。
「Torontoでは何をする予定？」

－まだ決めていないのですが（これはウソ。目的はLFNのロケ地めぐりですが、それは言えません～。）
何かオススメはありますか？
「観光にはCNタワー、あとライオンキングやマンマミーアなどのミュージカルもオススメよ。」

－ところで、俳優のRoy　Dupuisをご存知ですか？（唐突な質問ですが、これは是非聞きたかったので！）
「ええ。」

－彼はケベックで有名ですか？
「ええ、有名よ。」

－私は彼のファンで、それがきっかけでMontrealに来ました。日本ではなかなか彼の作品を見ることはできませんが
"Seraphin"　はビデオで見ました。
「（ものすごく驚いて、目を丸くして）"Seraphin"はいい映画よね。」

・・・この一言で大満足。つたない英語の会話に付き合ってくださって感謝です。

そうこうしているうちに、車窓には高層ビルが！ついにTorontoに到着です。
ドキドキ、わくわくしながらTorontoの玄関口、そしてLFNのロケにも使われたユニオン駅に降り立ったのでした。

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